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夜中の和ハーブコソ勉。

God aften!

夜中の和ハーブコソ勉。

10月3日の美女平散策振り返りです。
よろしければお付き合いくださいませ(^^

6月に始まった「和ハーブフィールドマスター養成講座」も残すところあと2回。
無事に卒業試験をパスできるかというよりも、基礎的な植物知識が足りなさ過ぎて泣けてくる。

と、泣き言言っても始まらないので、コツコツ覚えてます。

人生で初めて図鑑が面白い。

ケーブルカー立山駅に集合です。お昼からなので混雑も無し。待つ間もキョロキョロと植物を観察したり植物談義。

美女平駅到着です。立派な美女杉がお出迎えしてくれます。

遊歩道に入ってすぐにブナの森がお出迎え。
ブナは森の女王と言われ、樹皮がうっとり美しいです。耳を当てると地中から水を吸い上げるコポコポという音が聞こえるそうです。ドングリもとても美味しくクマや野生動物の貴重なエネルギー源です。

ニオイコブシ(タムシバ)。冬芽は毛皮をまといモコモコと。枝葉の香りもよく、クロモジやコブシと間違えやすい。葉脈が羽状でまっすぐ入り縁が波打つのが特徴。
薬草の里伊吹山ではこのニオイコブシ、クロモジ、ニワトコを合わせて入浴剤とする。

オオカメノキ。ガマズミの仲間。冬芽の先が踊ってる人のように見える…って図鑑に載ってるけど、うーん。葉の基部がハート形にくぼみ、熟した実(黒)は可食。

ユキザサ?
ササ、ユリ系は同定が難しい。ユキザサなら赤い実は可食。

そびえ立つトチノキ。ホオノキと間違えやすい。掌状複葉、対生、鋸歯縁、葉柄長く葉脈多い。7枚前後からなる1枚の葉は日本で最大。実はアクが強く生では食べられない。フランス語でマロニエ。材面に美しいさざ波模様がでるので、お椀やお盆、茶器に用いられる。

サワフタギ。春に白く可愛い小花を咲かせる。互生、鋸歯縁。実は可食だが美味しくはない。

立派な立山杉の巨木。この地で何百年と生きながらえ、そしてこれから先も。偉大な存在だ。

杉の果実が落ちていた。青いのは目が覚めるような鮮烈な良い香り。ずっと嗅いでいたい。鼻に詰めたいほど。

ナツツバキ。夏にツバキに似た白く美しい花を咲かせる。朝に咲き夕方には落ちる。平家物語の冒頭に出てくる沙羅双樹はナツツバキの別名。樹皮の迷彩柄が特徴。

ブナの幼木。ブナには白ブナと黒ブナがあり、葉脈の側脈が7~11(セブンイレブンって覚える)本だと白ブナ、11本以上だと黒ブナ。幼い葉にはモフモフの毛がある。

総称クマザサ。正式名称はチシマザサ。乾燥させた葉をフライパンで焙ってお茶にして飲む。または生葉をミキサーで青汁に。冬になるとくま取りしたように縁が白く枯れることから由来。

美女平周辺には、きれいに整備された歩きやすい遊歩道がいくつもあります。

テンニンソウ。シソ科。天人草と書くが、その由来は牧野富太郎もわからないらしい。

ヨシナ(ウワバミソウ、ミズ)。水辺で育つ、春~夏の山菜の代表。葉を落として茎をお浸しなどに。秋には葉の基部にできるコブがコリコリと美味しい。

ヨブスマソウ。葉の形が夜衾(コウモリ)に似ていることに由来。ボウナとも呼ばれ春の山菜のひとつ。

ツツジ。蜜には神経毒がある。ツツジの仲間は毒のあるものが意外に多い。躑躅ツツジ)の漢字には足がふらつくという意味があるらしい。

ダイモンジソウ。線香花火のように可憐に咲いている。葉はてんぷらで美味しい。全草が薬草になりむくみをとる。

ミズナラ(オオナラ)。カシワの葉に似るが、カシワより小さく倒卵形で鋸歯はとがる。材は強度があり床材や高級家具、洋酒の熟成樽に。英語でオーク。

ホオノキの幼木。モクレン科、全縁、互生。単葉では日本で最も長い葉。大きいもので60cmに達する。葉に含まれる芳香成分は殺菌・防腐作用を持ち、東北のマタギは仕留めた獲物の肉を朴葉で包んで持ち帰った。アイヌ文化では果実を乾燥させてお茶にする。材は柔らかく節がないため加工しやすい。